攻めるべき時 守るべき時

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私はイタリア史が好きなのだが・・。

イタリアは今まで2度世界の主人と呼べる存在になっている。

ローマ帝国とヴェネツィア共和国がそれである。

両国とも優れた政体を持ち、繁栄を謳歌した。

ローマは、トロイの木馬で知られるトロイ落城の敗残兵によって建国され、王政→共和制→共和制を基とした帝政→絶対帝政と変化しつつ、現在のヨーロッパの礎を築いた。

かのチャーチルも「カエサルのブリテン上陸が英国の始まり」といっている。

そのローマ滅亡後、蛮族に支配されたイタリアを逃れ泥だらけの干潟に築かれたのがヴェネツィア。

徹底したアンチヒーローの国で、人間というものを信頼しないシステムを構築し、優れた寡頭制を敷き、アドリア海の女王と呼ばれた国。



歴史上のどの国でもそうだが、若々しい成長期にはどんなトラブルでさえ栄養として跳ね除け、成長の糧とする。

ローマはカルタゴのハンニバルに16年間国内を荒らされた第2次ポエニ戦争後、地中海の主人となったし、カエサル登場後は共和制のシステム硬化による危機をガリア戦役後の帝政システムで乗り切り、その後出現していないといえるパクス・ロマーナを作り上げた。



ヴェネツィアも泥と塩水の中から、海洋国家として立ち上がり、地中海の覇者として反映した。

だがそのヴェネツィアも覇権国家トルコとの長い戦いに疲弊し、大西洋航路の開発に敗れ、オランダ・イギリス・スペインに追いつけず、最期はナポレオンに敗れる。



この偉大な2国でさえ、下降線をたどる時には繁栄の時代の政策を忘れ、保護政策を採る。

結果として更なる苦難に見舞われる。

関税を上げれば、商品は沖を素通りしてますます下降線を描く。



視線を変えてわが国を見ても心当たりがある。

バブル時代、繁栄が続くと信じて攻めた人間は破滅した。

今の上海のようだ。

不況が20年続く今、みな守るべき時代として、守りを固め、会社は内部留保を貯めようと必死だ。

しかしどうだろう。

私が知ってる限り、優れた人は守るべき時に攻め、攻めるべき時に守っていたように見える。

政治家然り、経営者然り。



ヴェネツィアが地中海を捨て、大西洋に乗り出していれば・・・。

スペインを凌ぐ海洋技術を誇った彼らが地中海に固執せず、大洋に乗り出していたら・・。

世界の歴史は大きく変わっていたように思う。

スペイン・イギリスのような領地にこだわる覇権国家がアメリカを発見した。

しかし領地より航路と、それによる収益を優先したヴェネツィアがアメリカを見つけていたら・・。



そんな事を眠れずに考えている。
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