魂込めました、足に。

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ワールドカップにフィナーレが近づくなか、中田がピッチを去った。

数百万人が彼の引退メッセージにアクセスし、その早すぎる引退を惜しんだ。

今後は経営の学士号を取得する予定らしく、クレバーな彼らしい実業家になることだろう。


中田が日本におけるワールドカップの立役者ならば、
Jリーグを支え、海外進出の道を作ったのは、キング・カズ。


それぞれが時代を象徴するプレイヤーである。

中田は29歳で引退し、カズは40代を目前としながら、今だ現役である。


個人の考えであるから、それぞれの思惑はあることだろう。
引退したとはいえ、まだ20代。
人生の大半はこれからであり、引退がゴールとはならないのだから。


私は若い頃は、引き際の綺麗なスポーツマンを見ると、潔いと感じていたが、
最近は違うのではないかと感じるようになった。


全盛期を過ぎながら、若手に混じり、きつい練習に耐え、誰よりもボールに執着する。

「彼は終わった」「過去の選手」と言われつつも、出場機会を求め、
チームを渡り歩く。


ボクサーに例えるなら、ベルトを巻いた直後に引退するのが中田。
ライセンスのある限り、何度倒されてもリングに上がり続けるのが、カズ。


個人の人生を考えるならば、中田の判断は実に大人だが、私はカズの背中のほうに心惹かれる。

KOされても、KOされても立ち上がり、そのボロボロの背中を後進に見せ続ける。

壁となり、障害となり、ある時は侮蔑のまなざしに耐えながらも、あがき続ける。

それこそが、あるべき姿のように感じている。

それは、サッカーが彼の「天職」であるからだろう。


格好の悪いことを平然とし続けるということは、
実は途方も無く偉大で格好のいいことなのだと思っている。


私はカズがW杯予選の得点時に残した言葉「魂込めました、足に」という言葉に、
彼の人生と美学を感じてしまう。


2人が老人になった時、天職を尋ねたのなら、カズは「サッカー」と答えることだろう。



その時、中田がなんと答えるか・・それは、また別のお話である。

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