サーカスは巡る

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もう12年も経ってしまったらしい。

恵比寿のぼろアパートで、深夜ワクワクしながらテレビをつけた。

言葉を詰まらせ、目を腫らした3人のレポーター。

「モナコ・マイスター」アイルトン・セナがサンマリノGPで激突死。



モナコ・マイスターの称号を受けたものは、4人しかいない。

グラハム・ヒル、アラン・プロスト、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハ。

グラハム・ヒムは堅実な走りで、プロストは冷徹な計算で、
シューマッハはマッチョとも言える走りで、その名を勝ち得た。

セナは彼らとは違い、極限まで自己を削るような走りと、
運命的なものを感じさせる神がかり的な何かがあった。

私はセナというドライバーが、さほど好きではなかったが、
それでも彼には「なにか」を感じさせるものがあった。

私が最も好きなF1パイロットは、ナイジェル・マンセル。

1週目で飛び出し、2週目で1秒差、3週目で2秒差、4週目で帰ってこないような豪胆な無法者。




92年のモナコ。

私が知る限り、F1最高のドラマチックなレース。

ポールポジションはマンセルの唯一人1分20秒をきるタイム。

スタートはセナがパトレーゼをかわして2番手。

マンセルはジリジリとセナを突き放し、モナコ・マイスター敗北の予感。

しかし、リアタイヤ破損、72周目になってウイリアムズのピットにタイヤが用意!!!

マンセル、緊急ピットイン!セナとのタイム差は28秒!

レースは残り7周。

タイヤ交換中に、セナがトップに!!

セナファンの喜びもつかの間、ニュータイヤを履いたマンセルが、
1,22,974のファーステストラップをたたき出す。

しかしここはモンテカルロ、抜けない抜かせないセナ。

トンネルを駆け抜けてシケインのとび込みはホンダエンジン有利!
しかし、マンセル1,21,598 圧倒的に速い!



テールトゥーノーズ!!!!!!



マンセルの開幕6連勝、モナコ初勝利なるか、それともセナ、モナコ4連勝なるか。


セナはマンセルを神がかり的な走りで抑え続け、モナコグランプリ優勝。





当時はあまりの悔しさに血液が沸騰するように地団駄踏んだものだったが、
素晴らしい、本当に素晴らしいレースだった。


マンセルはF1を去り、セナも星になった。


現在では当時の若手だったシューマッハがマイスターと呼ばれ、
一時代を築くものの、かつてセナがそうだったように、今は彼が若手に苦しめられている。

奇しくも今年のサンマリノでは、シューマッハは、66度目のポールポジション。
セナの記録を抜いた。

かつてのセナのような立場になったシューマッハ。

今年のモンテカルロ。

名門フェラーリを駆る彼が勝つか、新鋭アロンゾが新しい時代を開くか。

F1を見始めて、20年。

モナコを見るたびに、ドラマチックななにかに期待してしまう。


F1サーカスはこうして巡るのである。

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