今日という日

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12年ほど前、渋谷区の恵比寿に住んでいた。

当時の恵比寿は、今ほどのお洒落な街ではなく、
どちらかというと商店街などが下町の雰囲気を残していた。

そういえばドラマ「東京ラブストーリー」も恵比寿が舞台になっていた。
カンチとリカが、雨の日に待ち合わせをした小さな駅。

山手線と、六本木へ行く日比谷線の乗り換えポイントとして使われることが多く、
駅自体も今のような大きな駅ビルではなかった。

11年前の今日、私は友人のやまちゃん・コガちゃんの男三人で、白金の品川プリンスの裏のマンションに仕事場を構え、そこに寝泊りしていた。

私が白金に移る前、恵比寿はあることでマスコミの注目を浴びていた。

間違いなく、皆さんも目にしている。

恵比寿には、ある団体がいた。

「オウム真理教」である。

初めて恵比寿に住み始めた15年ほど前は、彼らは地味にヨガ教室をやっていた。

数年後、渋谷区に大量に信者が住民票を移し、駅前で「しょうこうーしょうこうー」と、不気味な仮面をかぶった信者達が、選挙活動を始めた。

落選すると、表舞台からは消えたが、広尾高校手前のビルに本拠を構え、活動していた。

村井秀夫刺殺事件のあったビルである。

マスコミが凄かった。

あの事件の日、私も利用していた神谷町等は戦場のような風景になり、
彼らは山梨に逃げ去った。

11年前のこの日、職場の男三人がテレビをつけた瞬間に、山梨での強制捜査報道。

麻原の逮捕、その日である。

神戸の震災と、オウム事件。

あの年は、転がり落ち続ける日本を予感させる忌まわしい1年だった。


神戸や宝塚、大阪は、甚大な被害を出しながらも、数年で復興し、
現在ではあの高速道路倒壊が嘘のようである。

が、東京はあの事件以来、異臭騒ぎ、新宿駅東口での毒ガス散布計画なとの不穏な事件が続き、駅に警官が立ち続ける街になってしまった。

11年経った今も、あれだけの殺人劇を引き起こした男は、罰を受けることも無く、拘置所の塀の中で、安穏と精神障害を演じ続けている。

彼らの信ずるヴァジラヤーナの教義は、彼らによって捻じ曲げられ、「悪業を積み続ける魂を救済するために殺害すること、貪り多き魂を救済するためにその財産を奪うこと、嘘を使って真理に導き入れること」という恐ろしいものになったが、それらを受けるべきだったのは、いわれのない被害を受けた人々ではなく、モンスターとして恵比寿に巣食っていた彼ら自身ではないかと思える。


ふと、ある光景を思い出した夜更けの想いである。
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