帰宅して。

ここでは、「帰宅して。」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
帰宅後、ネクタイをはずし、テレビをつけた。

北海道の函館の60歳になるホームレスを取材していた。

3日間、何も食べないでいるという。

寒さ厳しく氷点下の函館では、コンビニのごみは凍りつき、
火の無い彼には食べることも出来ず、公衆トイレで水を飲もうと思えば、
水が凍り飲むことすら出来ない。

彼は60歳、本当なら孫に還暦を祝ってもらう年齢である・・。


「彼らは何とかできるときに、何もしなかったんだろう。自業自得だよ」


そういう意見を聞くことがある。

わからないではない。
言わんとしている事もわかるし、実際そういう人もいるだろう。

ただ、どうにもならなく追い詰められることもある。

私には、彼の気持ちがよくわかる。

私も突然職を失い経済的に追い詰められ、
「どうしようどうしよう」と精神的に追い詰められ、
異常な焦燥感に苛まれた時があった。

手を差し伸べてくれた人がいたこともあれば、さまよい歩いた時も、
星の下で寝たこともある。

理解してほしいとは思わないが、彼の気持ちが手に取るようにわかる。

だから、余裕のある時は彼のような人を家に泊めたりしているし、
今でも心のどこかで「またあんな時が来たら」と恐れている。

ただ私は幸運なことにアップダウンの激しい人生ながらも、周囲に支えられ、
なんとか人並みに生かしてもらってる。



画面が変わり、おいしいお店をレポーターが笑顔で紹介し、
ニュースでは16歳の少年が母を殺し押入れに押し込めたとか、
わが国の最高学府の部員が集団で婦女暴行をして、
「こんなもんでしょ」と言っているとか、
20代男性がメイドをいたずら目的で連れ去ったとか、
どうしようもない気持ちにさせる話ばかり・・。


やはり、何かがおかしいと思う。


60歳ホームレスが、自分の父だったら・・自分だったら・・。
殺された女性が、妻だったら・・。
乱暴された女性が、妹だったら、恋人だったら・・。


画面では、私より年上と思われる男性がコスプレしたメイドを自宅に呼び、
ご飯を食べさせてもらって「萌えー」と喜んでいる。
1時間13000円。
それだけあれば、前述の男性は・・・。


私を含め、想像力の欠落というものは、かくも薄ら寒い社会を形成させる。

本日の日記、整理しないまま書きなぐった。
読み捨てていただいて構わない。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。