バスに揺られて

ここでは、「バスに揺られて」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
本日の日記は昨日の続きのようなもの・・。

11年前に品川の白金から、世田谷の祖師ヶ谷大蔵に引っ越した。

昨日書いたカセットテープを贈った女性と暮らす為の部屋だった。

彼女は年上で、オシメをした弟と幼稚園に通っているお兄ちゃんの2人の子がいた。

それから4年間、その部屋で暮らし、下の子が小学生になるを見ずに、
荷物をまとめ部屋を出て、渋谷の恵比寿に部屋を借りた。

それまでひとりぼっちで暮らし、その後もひとりきりでやってきた私にとっては、
生まれて初めて手にした自分で作った「家庭のようなもの」で、
とても幸せな4年間だった。

まぁ、世間知らずの家庭ごっこのままごとだったのかもしれないが・・。


それから4年ほど経った時の春だったろうか。

ふと思い立ち、渋谷からバスに乗った。
世田谷に住んでいた頃、毎日バイクで通っていた道をそのままにバスが通る。

彼女は私と別れてからしばらくして運送業の男性と再婚して、
当時の部屋を出たのは知っていた。

私としては、嫌いで別れたわけではないので、
逢ってみたい気持ちはあったが、逢いに行ったのではなかった。

ただ当時住んでいた町を訪ね、住んでいた部屋を見たかった。

終点でバスを降り、商店街を歩く。
店のひとつひとつに想い出があり、公園のベンチや神社にも想い出があり、
そんな思いを感じながら、当時のアパートまで来た。

当然違う人が住んでおり、中も見えないが、
目をつぶれば、ここにタンス、ここにはテレビ、こっちには電話と思い出せた。

小一時間街を回り、バス停に戻ってバスを待つ。

バスを待つベンチに腰掛けながら、いるはずもない人影を目で追ってしまう。

またバスに揺られて、当時仕事が終わると急いで帰った道を逆行して家路につく。

あれから7年。
当時から古いアパートだったから今はもうないかもしれない。
小学生だったお兄ちゃんは今頃は高校生。

高校生を見かけるたびにチクリと胸に刺さる。

ボロの唄う「大阪で生まれた女」の歌詞に登場する「青春に心震わせた部屋」、
「青春の欠片を置き忘れた街」と言うのは、こういうことだったんだなぁ・・。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。