カセットテープ

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連休中、荷物の整理をしていた。

片付けが苦手なので、いろいろなものが思わぬ所に入っていたりする。

しかも、それぞれに想い出が詰まっているので、なかなか捨てられずに、
相当昔の物も多く、片付けをしているのにひとつひとつ見入ってしまったりする。

カメラマンをしていた時のフィルムがダンボール1つ分あり、
一枚一枚照明を通して「あぁ、これはあの時の・・」等と言いつつ見ていた。

私は過去にこだわるというか、引きずる人間なので、そういうものが多い。

荷物の中にカセットテープが何本か入っていた。

学生時代や20代前半の頃は、給料の大半を映画と本と音楽に費やしていて、
その頃の物だった。

まぁ、男性にはありがちなことだろうが、自分の想いをその頃の曲や、
好きな歌い手の曲に込めて編集したりして、好きな女の子にあげたりしていたものだ。

カセットの中に私の字ではない字で、「Songs」とタイトルが書かれたテープがあり、
何年ぶりにステレオのカセットの再生ボタンを押した。

最初の1曲目のイントロが流れた瞬間に、当時のことがむせ返るような濃密さで甦った。

品川の白金に住んでいた時の物で、24歳の頃の物だった。

やはり当時好きだった女性に贈ったテープ。

私は字が下手で、タイトルも曲名も書かずに編集したものを、
「ホラッ」とあげたものに、その人がタイトルを書いたものだった。

90分のテープで、当時どういう気持ちだったのかもわかるし、
ひとり部屋で傍らにCDを積み上げながら編集した時のことも思い出した。

もう11年も経っているが、覚えているものだ。

11年前にテープを贈り、4年間共に過ごし、7年間眠っていたカセットテープ。

テープを眠らせていた7年間の最初の1.2年は嘆き悲しみ、恨んだり怒ったりしていた。

その後は仕事に追われるようになり、編集なんてこともしなくなり、
テープを贈った相手のことも忘れることはないが、考えなくなった。

今、改めてカセットの中の曲を聴いていて、考えてみると、
こうするべきだったとか、あんな事言うんじゃなかったと、
胸を刺す苦い想いもあるものの、幸せに暮らしているんだろうかと、
少しだけ丸くなった想いが大きい。

もう2度と会うことも無いだろうし、どこにいるのかもわからないが、
幸せの傍らにいて欲しいものだ。

実はこのカセットテープ、好きな女性に思いを伝える為に作ったのではなく、
11年後の自分自身に贈ったものかもしれないなと思わせられた。

ふとそう感じた1コマ、90分の音楽でした。
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